真顔で素材のお話しを一つ🙇
たまには洋服の知識を。
今回は基礎の基礎だけど、私は初めちんぷんかんぷんだった、素材のお話しです。
主にアパレルには3つのアイテムが。
①布帛
②カットソー
③ニット
見分け、つきますか?
最近の流れは布帛見えのカットソーや
カットソー縫製のニット。
このあたりはかなりややこしいので、まずはベーシックから。
①の布帛は、織物とよばれるやつ。
たて糸とよこ糸を格子にすることで生地になります。
主にパンツやシャツ、アウターを作ります。
斜めの線が規則的に並んだツイルや
縦横が四角く並んだキャンバス(帆布)、
もっと細かくなったオッスクフォード
タイプライター(パリッとしたシャツ地)などが、アパレルの代表的なもの。
布帛は1番バリエーションがあるので、
一般的なものでもまだまだありますかね。
デニムジーンズやウールのコート、ダウン等のアウターも布帛が多いです。
②のカットソーは編み物を名前の通り切って縫って服の形にします。
編み物なので横一本の糸で繋がっていて、
通称横物(よこもの)と呼ばれます。
Tシャツやバスク、トレーナーなどが一般的。
一般的には糸番手10番〜60番位で一本(単糸)か2本(双糸)を使って生地にした物を使用します。
表と裏目が異なる天竺、
表と裏目がほぼ同じフライス、
リブと呼ばれるテレコ、
裏がパイル状になるインレイや裏毛、
その裏を起毛させ張り感のある裏起毛が
カジュアルでは一般的に使われます。
最近のレディースでは綿に見える柔らかなTCやバイオ加工などのキレイ見え加工、
メンズはヘビーな天竺や中糸を機能糸にした裏毛などが人気です。
USAなどのサステナ素材は売上としては落ち着いてきたかも?
中国の青島や山東が有名。
③ニット。これがワタシ的に1番ややこしい。
昔はよくカットソーの糸が太い(ローゲージ)の物がニットだなんて言われてました。
でもその定義では見分けられないです。
私は襟付けとアームホール(袖付け)が、ミシンで縫われていたらカットソー、
リンキングと言う身頃の糸と同じ物で繋げられていたらニットと思う事にしています。
それすらもわからなくなっている新しい構成のアパレルが増えており、とても曖昧になっています。
天竺編み、畦編み、片畦、リブ編み、ミラノリブ等に加えて、糸を組み合わせて作ることも一般的です。
12ゲージ〜1.5ゲージが一般的で
糸の太さはかなり様々、
強撚(シャリ感のある細ーい糸)で編むサマーニットから、
チャンキーと呼ばれる極太の糸で編む
ヘビー級の物まであります。
工場や編み手に寄って編める物や表情が異なり、
工場のスキルによって、加工の上がりが全然違うのもニットの特徴。
編み機に合った太さや度目をいわゆるテキバンと呼び、
ソフトにするもイガイガしてしまうも加工次第。
リンキングで作るか最近主流の偽リンキングで作るか、本縫いで縫製するか、はたまた増やし目だけでいけるのか?と
価格や見栄えに大きく影響する部分が多いのもデザイナー泣かせで、
技術と経験が必要になるので
ニットのデザイナーが少ない理由でもあります。
中国では威海地区が有名です。
今回は真面目な話しでした🥺
素材の基本中の基本ですがデザイナーは知らないと出来ません。
アレンジや機能の付帯などはまた今度🙋